出会い系やったら奇跡の再開をした話

僕が出会い系を始めたのは今から丁度二年くらい前の話だ。

 

二年前、僕はヒッチハイクで日本中を放浪していた。その道中、神戸から京都に行く際に同い年の社会人男性に乗せてもらっていた。どうやら「Tinder」で出会った京都在住の彼女に会いに行くのだという。僕は彼に薦められるがままインストールし、無我夢中で右スワイプをし続けた。元々出会い系アプリなんてやるような人ではなかったからこれは僕にとって歴史的な出来事だった。

 

今でも皆さんからみれば十分すぎるほど好奇心旺盛かもしれないが、あの頃は頭のネジが何ヵ所か外れていたんだと思う。
新宿で宗教勧誘されればついていくし、友人に止められはしたがインスタでよくあるいきなりDMに「副業に興味ありませんか?」的なのを詳しく聞いてしまい潜入しようともしていた。
とにかく一生懸命何かを吸収しようとしていた時期であった。

 

結局、競争率バカ高の「Tinder」では一度も出会えずにすぐ某メンタリスト監修の「With」に乗り換えた。
今度こそ出会えると期待に胸を膨らませながらいいねを送り続けた。そして一人の女性と意気投合した。喜びもつかの間メッセージを見て衝撃を受ける。

 

「もしかして○○(本名)君?」


全身の血の気が引いた。


いや、、どうして分かるんだ???


プロフィールに特定できる情報を入れてしまったか…?


それとも同級生か何かの姉か??


恐る恐るどうして知っているのか訊いてみると、同じ高校の卒業生であり僕が高校生の時の教育実習生だったことが分かった。

 

これは何かの運命!!!


と感じ、すぐに遊びに行く約束を取り付けた。


話し合った結果一緒に地元の景勝地*1に行くことになった。僕は車どころか免許も持っていなかったため運転は彼女にさせた。

 

今考えてみればそれが最大の失敗だったかもしれない。

 

彼女はしきりにドライブデートはしたかったけど運転をしてほしかったと言っていた。

 

結局、二回目のデートをドタキャンされそれから連絡は取っていない。